創る!Bioな柑きつ食文化拠点bioバル「柑きつ亭」が始動します。
柑橘農業を活性化し地域の環境と経済、そして地域コミュニティの多様性とサステナビリティを取り戻す。それを実現するための拠点整備のプロジェクトが始まります。
◽️イベント案内 キウイフルーツの加工品試作WS

出荷が難しい極小玉キウイフルーツを使ってスムージーを始めとする加工品づくりをしませんか?(柑橘ジュースの試飲付き)
日時:2024年10/27(日)13:30〜16:00(予定)
会場:bioバル「柑きつ亭」 今治市大西町脇21-2
内容:スムージーづくりと試飲、キウイフルーツ園地の見学、援農作業の紹介
費用:1,000円/グループ(中学生以上3名まで) 材料費•柑橘ジュース試飲
※小学生以下無料
申込:↓のgoogleフォームよりお願いします。
その他:車でお越しの方はこちらに駐めて下さい
※次回予定:11/24(日)13:30〜16:00(会場同じ)
同日午前中に収穫援農の実施も検討中です。
この拠点の将来的な利用構想は。。。。
●地域の人も来訪者も気軽に立ち寄れる飲食空間(バル)
●地域資源を活用した自然由来の生活雑貨販売
●加工食品の試作開発レンタルキッチン
●柑橘栽培による就農の研修の宿泊拠点
●将来世代に豊かな自然を引き継ぐための調査研究・保全活動
●優樹の里の商品ブランドの開発
●地域のお困りごとを解決するワーケーション滞在&シェアオフィス利用
など、多様なアイディアがあります。
また徒歩圏にある優樹の里の代表が自ら整備したジュース搾汁工場との連携でさらなる活動の拡がりも期待されるところです。
これらの構想を一緒に実現してくれる人を大歓迎します。
●なぜプロジェクトを始めるのか
私たち優樹の里の約50種類以上の柑橘と5種類以上のキウイフルーツを有機無農薬で栽培して、現在青果を中心に域外に出荷し好評を博しています。
が、味には影響ない病害虫の悪さによる見た目の悪さやサイズが小さいだけで「規格外」とされるものが全体の3-4割を占め、それらを捨てざるを得ないことにもなっちゃってます。これら規格外品に加え、ひと手間掛ければ皆さんも大好きな「チョコ掛けピール」にもできる搾汁工程で発生する未利用の外皮などを、加工食品原料にしよう!という話は良く出るものの、加工技術や製菓市場などのニーズと距離のある生産者だけでは、なかなか実現化しないハードルがあります。
そこで!私たち優樹の里では、思いついたのです。柑橘Loverは世の中に沢山いる。その方々の力を借りて商品開発・販売を頑張ろうと。これは、その加工品の試作開発を行う拠点 bioバル「柑きつ亭」をカタチにするプロジェクトです。
●新たに持続可能な食文化・農業サービスを消費者とともに作りたい
ひと昔前の話ですが1970年代の高度経済成長期、柑橘の代表品種である温州ミカンの果実の日本国内消費量は、その他を抑えて1人当たり購入量は20.0㎏でした。しかし、その後90年代初頭の国外オレンジの輸入自由化(果実と果汁)を経て6.9㎏にまで減ってしまいました。皆さんの記憶にもまだ残っていると思いま
すが、少し前に外国産のオレンジ果汁の輸入が減って軒並みオレンジジュースが店頭から消えてしまいました。当時はその逆。それまで国産みかんのジュースは割高でしたが、安い外国産オレンジ果汁を使った安価なオレンジジュースが流通することなり、皮を剥く手間が掛かる青果の消費を抑えてしまった。これが購入量激減の一因と言われています。柑橘農家はその時から、柑橘の高付加価値化を目指してきました。
私たちの果樹生産の開始はその時代までは遡りませんが、消費者の皆さんに安全安心の果実を届けたく、出どころ確かな原料を用いた手作りの有機肥料、除草剤は使わず年間250日以上かけて草刈りをし、農薬による病害虫対策を行わず主に天敵による防除により、作物はもちろん、園地の安全安心も守ってきました。その成果は、園地内の柑橘の樹に鳥の巣が掛けられている事からも見て取れます。

ただ、この有機無農薬では歩留まり(収穫して青果として出荷できる割合)問題が大きな悩みです。味は全く変わらないのに、見た目や大きさが小ぶりであるだけで規格外となって出荷できず最悪、廃棄せざるを得ないのです(涙)。

この食品ロスでもある問題を解決するのは、青果として食べるだけでなく様々な加工食品原料として規格外品を活用すること、また、体験などのプログラム運営により柑橘園地が広がるのどかな農村で心安らな時間を過ごすこと、また消費者が商品を購入するのでなく自ら商品加工をすることができる新たなサービスを開発するなど、色々な工夫が期待されているのです。
とはいえ、日々土と樹々に向かい合い、肥料づくりや草刈り作業などに没頭せざるを得ない専業農家だけでは、それを実現するには相当の時間を要してしまいます。消費者心理や、大消費地では何が求められているかに精通した、柑橘Loveラブな消費者の皆さんのお力添えを必要としているのです。
●拠点「柑きつ亭」のお試し利用:柑橘園地と集落の魅力を体感下さい!
私たちが拠点として利用する建物の外観です。

建物内は昔お豆腐屋さんだった名残りの製造機械、伝統工法の屋根裏、火曜サスペンス劇場に登場しそうな洋室、そして奥に豆腐加工場のみえる広々とした店舗スペースなどで構成されています。

この拠点のお試し利用をしたい人を募集します。
当面は月例で、農作業のお手伝い(これから来年の春にかけては主に収穫・選別や施肥作業など)と、豊富な原料を使って各種の加工品開発のワークショップイベントを開催します。
